なんとなく、なんでも雑記
「千早振る」という落語は落語ネタとしては有名なのだそうです。
この話の中で「からくれないに~」の解釈を 「おからをくれない」 とする部分があります。
短く簡単に説明しますと
百人一首に在原業平が詠んだ歌があります
「千早振る 神代も聞かず龍田川 からくれないに 水くくるとは」
これを落語のいい加減な解釈ではこう説明します。
千早振る
龍田川という関取は吉原の花魁「千早」に振られてしまう。
(ありがちな話ですよね)
神代も聞かず龍田川
龍田川は妹の「神代」にも迫りますが、話を聞いてもくれない。
それが原因で不調に陥った龍田川は家業の豆腐屋を継ぐ。
(妹にまでちょっかい出すか、よほどタイプの姉妹やったんやね。ていうか、妹も花魁?をいをい... それにしても、いきなり豆腐屋を継ぐ超展開!そんなことどこにも歌われてないやん??)
からくれないに
しばらくして、落ちぶれた千早が豆腐屋となった龍田川のところへ通りかかり、おからを欲しいとお願いする。
龍田川は、おからを欲しがる女が千早だと気づいて、おからをくれなかった。
(いやいや、おからくらいやれよ龍田川! そんなんやから姉妹にダブルで振られるねん。こいつは心の狭いダメ男)
水くくる
千早は絶望し、井戸に飛び込んで自殺してしまった。
(またまた、いきなりの超展開。花魁まで上り詰めたような図太い女がそんな事で自殺するかい?)
とは
実は、「千早」というのは源氏名で、本名は「とは」という名前だった。
(とって付けた設定出た。なんでいきなり本名暴露?)
なんと、短い間に内容てんこもりですね。
歌に出てきていないのに説明される 「豆腐屋を継いだ」 とか 「落ちぶれた」 あたりが落語的なのかもしれません。
もちろん、本来の歌の内容はもちろん違います。
本来の解釈は次回に。
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