なんとなく、なんでも雑記
ようやく、本当にようやく、
立山黒部アルペンルート へ出発だ。
信濃大町からの便では、バスに3人しかいなかったけれど、
長野からの便や自家用車の人も加わったからか、扇沢から黒部ダムまでは、2台になるようだ。
乗り物は、電気バス。
2018年までは、トロリーバスの路線として運行されていたが、現在は蓄電池を使った電気バスが運行されている。
3階の出発ホームへ上がったら、バスからパンタグラフがニョキッと生えていて、天井にある電源から充電している様子を見る事ができた。
このパンタグラフは停車充電時にだけ使うので、走行中は降ろされて使われない。
乗り込んだら間もなく出発した。
電気バスに乗るのは初めてだが、特に違和感は無い。普通のバスと変わらない感じだった。
バスは当初普通の道路のような山沿いの坂道を登り、そしてトンネルに入った。
トンネルは狭く、1車線。カーブがあり、登りもある。
このトンネル『関電トンネル』は黒部ダム建設の為に作られたトンネルで、難工事でその様子は映画にもなった程。(黒部の太陽 石原良純さんの叔父さん、石原裕次郎さん主演の映画)
おおよそトンネルで、こんなにカーブがあって、こんなに坂があって、こんなに長いのに1車線しかないというのは、私には初めての経験じゃないかなぁ。
鉱山とかなら、こういうトンネルは普通なんだろうけど、山を貫通するトンネル、特に道路用トンネルというのは、一部の例外を除いて大抵は真っすぐに掘られているし、こんな急な勾配は無いし(関電トンネルの勾配は、最大で106‰あるらしい)、今時のトンネルなら2車線が普通なので、大型のバスでこの狭い曲がった勾配のあるトンネルを通るというのは、未知の経験だった。
長いトンネルで、全長は 5.4Km ある。
途中で破砕帯という、軟弱で水を大量に含んだ地盤に遭遇してしまい、とても困難な工事になった様子については、工事を担当した熊谷組のHPに詳しく描かれています。
突破するのに多くの労苦と7ヶ月の期間を要した80mの破砕帯を、私たちはバスに乗り、ほんの数秒で通り過ぎてしまう。
しかし、車内では詳しく紹介されます。また、トンネルの破砕帯部分は青いライトで明示されていて、車内からもよくわかるようになっていた。
破砕帯を通り過ぎてすぐに長野・富山県境、しばらく走るとトンネル貫通点があり、貫通点付近にはトンネルが2車線分に広がって行き違いができるようになった、鉄道で言えば信号場といえる場所があります。ちゃんと信号がついている。
対向のバスと行き違い、トンネルを進むと黒部ダム駅に到着します。黒部ダム駅は、トンネル内駅です。
所要時間は16分。
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