なんとなく、なんでも雑記
原子力発電を再開するかどうか。
なかなか難しい問題です。
再開しないで済むなら、しないでおくのも一つの方策だと思います。
ドイツは原子力を廃止した。
なるほど、先進国の一つがそういう選択をしたのなら、わが邦も検討するべきかもしれません。
被害が大きい。
感情的になるもの仕方のない広範囲の避難を余儀なくされています。
一方。
発電に必要な燃料の輸入が莫大で、わが国の貿易収支が赤字になっています。長期的には無理があるのは明らかです。
ドイツはフランスから多くの電気を輸入しています。フランスは原子力発電の割合が70%以上という原子力大国です。
ドイツは民間太陽光発電の購入政策で日本のモデルになった国ですが、既にその政策は破綻しています。
確かにいざというときの被害は大きいです。これは確かに大きな問題です。
経済合理性で考えると原子力は必要不可欠だと考えますが、十分にリスクと利益を住民に説明して納得してもらう必要があるかと思います。
安全性を究極に高める技術の進歩も必要です。
科学技術には大抵大きなリスクがあるものだと思います。自動車事故で亡くなる被害者というのは夥しい数にのぼりますが(一説には、世界で年間120万人が自動車事故の犠牲になるのだとか)、リスクが高いから自動車を廃止せよという意見は、現代社会ではほとんど聞きません。
兵器開発など、モロに人殺しの科学技術であって、原子力発電などよりも倫理的にも人道的にも問題があり、被害も大きく、後世まで被害の尾を引くのは明白です。
だがしかし、そこから生まれたテクノロジーやノウハウによって、現代社会が支えられているのも事実です。
インターネットは軍事用として開発されたのは有名です。ジャンボジェットが生まれたのは、軍用輸送機の開発競争がきっかけでした。
大規模な戦争が70年も発生していないのは、核開発競争の結果として双方が人類を滅亡させてしまう程の大量破壊兵器を持つに至った結果とも言えます。結果論ですが。
兵器まみれであっても、戦争が無いほうが良い。私はそう思っています。
もちろん、リスクがあるままの原子炉を未来永劫動かすというのは、やはり日本のような国土の狭い国にとっては、利益よりもリスクの方が大きいというのも、理解はできます。
個人的には、現行の原子力と火力、水力、太陽光等、いわゆるベストミックスで現状をしのぎながら、究極的にはリスクの低い次世代エネルギーの本命といわれる、核融合発電の技術開発を進めるのが良いのではないかと思います。
今廃棄したら日本はやっていけないのだから、これがギリギリの選択ではないでしょうか。
もちろん、他の技術で代替できるなら柔軟に応用を利かせれば良いと思います。
たとえば、藻類から油を得る技術が進歩して、現実的なコストでカーボンオフセットが実現できるなら、国内で原油を生産しつつ火力発電を増やせばいいかと思います。
「今すぐ廃炉」など、論外です。無責任な亡国論を語っているだけに思えます。
そういう人はリスクのある車や電車や飛行機には乗らず、リスクエネルギーの電気は使わず、軍事技術を用いたインターネットは使わずに生活すればよいのです。
最終的に、原子炉を全て廃炉にすることには同意します。しかし、それは今では無いと思います。
全体の幸福の為に、代替手段を全力で早急に確保する。技術開発に全力を傾ける。今はその時期です。
それが達成できたら、順次廃炉していく。
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