むるむる ブログ

なんとなく、なんでも雑記

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長年、シンガポールではカジノは禁止されてきた。

「シンガポールのカジノに投資して…」という儲け話は詐欺、と昔は相場が決まっていた…気がする。

今や、マリナベイサンズはシンガポールのランドマークとして君臨している感すらある。

…じつはカジノ以外にもコンベンションセンターが併設されていることは、あまり知られていない。

シンガポールには、リゾートワールド・セントーサにもカジノがあり、

この2箇所だけにライセンスが提供されている。

中国の、あるいはASEAN域内の経済成長に伴い、東南アジアの交通と経済のハブであるシンガポールにおいても、ビジネスや観光で訪れる、日本で言えばインバウンド需要というのも増えていると思う。

しかし、都市国家であるシンガポールと大阪とでは、求められるものはおのずと異なる。

シンガポールは大阪より狭いし、大阪は京都・奈良という世界的観光地へのゲートウェイでもある。

日本には多くの世界遺産があるし、大阪は食の都と言われるほどの食文化発展地、大阪城は模造天守だが実在した城だし、歴史も深い。

シンガポールは、自然観光地としては狭すぎる。マレーシアやインドネシアのゲートウェイだけど、それだとお金がシンガポールに落ちない。

また、独立して50年という若い国だけに、歴史も浅い。それ以前の植民地時代や王朝時代をアイデンティティとするのは無理がある。

食は世界中のものが揃うし、中華、インド、マレー それぞれの文化があって良いのだが、シンガポールオリジナルの文化、料理かというと、微妙に違うように思う。

そこで、IRだ。

既に貿易港、ビジネスセンターとして成功していたシンガポールに足りなかった、観光客、ホリデーツアラーに必要だったエンターテイメントを、狭い地域に集積して魅力を積み上げる、ラスベガス、マカオ式の手法が、土地が限られるシンガポールにベストマッチだったのだ。

で、大阪の場合。

既にエンターテイメントは既存のものがあふれている。

USJもあるし、歴史的世界遺産も豊富、インテックスのようなコンベンションセンターも既にあるし、

逆に無いのはカジノだけ。

そう、シンガポールのように集積させる必要すらない。マカオやシンガポールと違って、日本には、いや大阪なら土地ならいくらでもある。

なぜに、IR法みたいに変に縛られたカジノ開発が必要なのか理解に苦しむぐらいだ。

わざわざホテルやコンベンションセンターやエンターテイメントをくっつけて開発しないとならないような国なんだろうか、日本は。

正直言って、理解に苦しむ。

カジノとホテルがセットで必要なのは、まぁわかる。

が、

コンベンションセンターやエンタメ設備が必要か?本当に??

狭いシンガポールや、砂漠の真ん中ラスベガスとは違うんだから、カジノホテルがあればいいんでないか?

逆に問いたいけど、ビッグサイトみたいな有名巨大コンベンションセンターがある東京で、世界のメジャーホテルがひしめく東京で、コンベンションセンター付きのカジノとホテルが、本当に必要なの?

東京には既になんでも有るんだから、要らん設備は全て省いて、ベネチアンを越える世界一の巨大カジノをお台場あたりにズドンと作る方が、いいに決まってるんじゃない?

女子供は巨大なTDLへ行ってる間に、おっさんは巨大カジノを満喫すれば、それでいい。

IR法に縛られて、つまらんコンベンションセンターや、つまらんホテルや、つまらんエンタメ施設を作らされて、結局つまらんカジノしか無いような所になったら、最悪ですよ。

そんな風に思えてならない。

なんで成功するような法整備をしないんだろうか?

日本の政治は3流どころか、4流にも満たない、5流だと思う。

カジノなんか、しない方がいいんじゃない?

むしろ大阪の場合、貿易港機能やビジネスセンター機能の方が圧倒的に不足しているよ。

大深度コンテナヤードが唯一整備できそうな夢洲をカジノに使うとか、ちょっとずれてるとしか思えない。

シンガポールと事情が違う大阪で、シンガポールを手本にしてどうする。

あちらはカジノなんかの開発と同時に、コンテナターミナルの移設と集約、大深度化を着々と進めている。

きちんと計画的に政策が進められている。

大阪は行き当たりばったりすぎる。シンガポールとは正反対だ。情けない。

 

人はカジノだけを目的に観光地に来るわけじゃない。

 

シンガポールは観光資源に乏しいので、カジノだけでなく、トータルエンターテイメントやコンベンションセンターのようなビジネス機能も合わせ持たないとならなかった。ユニバーサルスタジオや、コンベンションセンターや、ガーデンシティの建設、あるいはF1の誘致、これらを一度にやらなければならなかった。

やる必要が無かったのは、ショッピングゾーンの整備ぐらい。これは、フリーポートだったので元から在った。

 

大阪の場合は、観光資源は既に周りにあふれている。USJも世界遺産もコンベンションセンターも既にある。

プラスアルファの魅力としてカジノが必要なのであって、カジノ以外の余計な投資は恐らく無駄になる。

フェスゲとスパワールドは相乗効果を狙ったのに、スパワールドにしか客が来なかった反省とか、全くしてないんやなぁ。

 

どうしてもIRとしてカジノを設置するなら、既存施設を活かす方向で。
それが大阪にふさわしい。

ホテルとコンベンションセンターが必要なら、南港。
ホテルとエンターテイメントが必要なら、USJ隣接か、あるいは大阪ドーム隣接。

 

まあしかし、そんなのを考慮せずに、成功する事を一番に考えるなら、北ヤードだと私は思っている。

コンベンションセンター併設で作ればいいのではないですか?
ホテルなんかいくらでもある立地なのだから、ホテルは要らないでしょう。

むしろ、コンベンションセンターも不要ですね。カジノだけ設置でええと思うけどなぁ。
どうしてもIR法をクリアするために必要ならば、エンターテイメントスパを併設すればいいんじゃない?その方が日本人には合ってると思うな。

客の為に、関空からヘリシャトルとか飛ばすのも良いですね。そういうサービスにちょうど良い距離だと思います。

 

ゼロから交通インフラも整備する必要がある夢洲とか、無いわ。失敗しようとしているとしか思えない。

洋山深水港とか、参考にしようとなぜ思わないのか?
不可解でならない。

 

Post date : 2018.07.11 14:19