主に旅について、それから色々
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特急うずしお18号で徳島を出発し、約1時間。終着の高松駅に到着しました。JR四国の一大拠点であり、瀬戸内海を渡って本州とつながるゲートウェイ。
四国を旅するなら、必ずといっていいほど通ることになる駅です……必ずは言い過ぎかな?
高松駅を語るうえで外せないのが、頭端式(行き止まり式)という駅の構造です。ホームに入った列車はそこで行き止まり。反対側に抜けることはできません。4面9線(機回し線も含めると10線)という四国最大の規模を誇りながら、すべてのホームが行き止まりになっています。
なぜこういう構造になったのか。その答えは「宇高連絡船」にあります。かつて本州の宇野港と高松港を結んでいたこの鉄道連絡船に、列車をスムーズに接続させるため、高松駅は港に近い場所に設置されました。港に近づけるために、線路を海側に向けて延ばす必要があり、その結果として頭端式の構造が生まれました。80年間にわたって四国と本州を結んできた連絡船の記憶が、今も駅の形に刻まれているわけです。
ただし、現在の高松駅は、連絡船時代より300m程松山寄りに駅が移動しています。その為、キロポストも0キロポストはありません。0.3Kmから始まっていて、5番線ホーム下にあります。
頭端式ホームのため、駅前広場からホームまで全く段差のない構造になっています。
高松駅に乗り入れる路線は、予讃線・高徳線の2路線です(本四備讃線のマリンライナーは予讃線扱い)。
ここで面白いことがあります。予讃線のホームを見上げると架線があります。岡山から来るマリンライナーも電車です。ところが、うずしおが発着する高徳線のホームを見上げると――架線がありません。徳島方面への高徳線は非電化のため、ディーゼルカーしか走りません。
同じ駅の構内で「電化区間」と「非電化区間」が隣り合っている。JR四国の合理的な判断の産物ですが、見慣れない光景として目を引きます。「電車のない県」へつながる路線らしい、ある種の潔さを感じる眺めです。
高松と岡山を結ぶ快速「マリンライナー」は、高松駅の顔ともいえる列車です。1988年の瀬戸大橋開業と同時に誕生し、瀬戸内海の島々を眺めながら瀬戸大橋を渡る、約1時間の快速列車です。
一部の列車を除き高松寄りの先頭に2階建て車両を連結した編成で、2階はグリーン席、1階は普通車指定席、先頭にはパノラマシート(グリーン)が設置されています。残りの車両はJR四国の5000系とJR西日本の223系5000番台の組み合わせで運転されます。
高松と岡山の結びつきは、マリンライナーよりずっと古い歴史があります。宇高連絡船の時代から、高松駅は80年間にわたって四国と本州を結ぶ連絡船の接続駅でした。当時は岡山から宇野まで列車で行き、宇野から連絡船で高松へ渡るのが本州四国間の標準ルート。高松は四国の玄関口として、岡山との間に深い往来の歴史を積み重ねてきたのです。
マリンライナーは、大都会岡山への直通列車として、君臨しています…しらんけど。
高松駅には、徳島・松山・高知という四国の全県庁所在地を結ぶ特急列車が発着しています。徳島へは特急うずしお、松山へは特急いしづち、高知へは特急しまんと。JR四国の路線網が高松を中心に四方へ広がっていることが、時刻表を眺めるだけでよくわかります。
さらに本州方面へはマリンライナーで岡山へ出て、そこから新幹線へ乗り継ぐことができます。四国から東京・大阪・広島方面への長距離移動も、高松駅が起点になることが多い。まさにJR四国の司令塔的な存在です。
JR四国の本社も、高松にあります。
高松駅を出て、まず向かったのは駅前にある「めりけんや」といううどん店です。香川といえばうどん、うどんといえば高松。せっかくここまで来たのだから、本場のうどんを食べないわけにはいきません。
実はこのめりけんや、JR四国のグループ会社「株式会社めりけんや」が運営するチェーン店です。JR四国は鉄道事業だけでなく、ホテル(JRホテルクレメント)、バス(ジェイアール四国バス)、そして飲食・物販まで、幅広い事業を展開するグループを形成しています。駅前でJRグループのうどんを食べる、というのも四国ならではの体験と言えるかもしれません。
肝心のうどんは、シンプルで美味しかったです。出汁が効いていて、麺にコシがある。さすが本場です。高松駅に到着したら、ここに寄るのもおもしろいです。
うどんを食べ終えて、さて観光でも、と思ったのですが――外に出た瞬間に断念しました。
7月末の高松は、異常な暑さです。瀬戸内式気候の高松は、夏の晴天率が高く、日差しが強い。湿度も相まって、徒歩での観光は正直なところ「致命傷」になりかねないレベルです。栗林公園も玉藻公園も、ちょっと歩くだけで体力を大幅に消耗しそうな状況でした。2026年の夏は、特にヤバい暑さで命に係わると思いました。
そこで選んだのが、クーラーの効いた路線バスに乗って、イオンモール高松へ向かうという作戦です。観光地でも名所でもありませんが、真夏の旅においてエアコンの効いた屋内は最高の避難場所です。
イオンモール高松のテナントにモンベルの店舗があります。実は各地のモンベルには、通販では購入できない「ご当地限定Tシャツ」を販売している店舗があります。デザインはその土地のモチーフをあしらったもので、旅先でしか買えないという希少性が魅力。筆者はこれを旅の記念として集めているのです。
しっかりと高松限定のTシャツをゲットしてきました。
旅の目的が「観光地を巡ること」だけではない、というのが旅の奥深さかもしれません。ご当地モンベルTシャツを求めて旅する、という目的も立派な旅のモチベーションです。
アウトドアグッズをついでに見ていたら、機能的な旅行グッズも充実していました。モンベルのグッズは、旅のお供としても優秀だと思っています。アウトドアメーカーですから、行動する旅人には最適です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県高松市浜ノ町1番20号 |
| 開業 | 1897年(明治30年)2月21日 |
| 乗り入れ路線 | 予讃線・高徳線(マリンライナーは本四備讃線・予讃線経由) |
| ホーム構造 | 4面9線(頭端式・地上駅)機回し線1線 |
| 自動改札 | あり |
| ICカード | ICOCA対応 |
| 高徳線ホーム | 非電化(架線なし・ディーゼルカーのみ) |
| 岡山まで | 快速マリンライナーで約1時間 |
頭端式の構造に宿る連絡船の記憶、架線のある予讃線と架線のない高徳線の共存、四国全県庁所在地への特急が集まる路線網。高松駅は、乗り換えのための通過点であると同時に、駅そのものが見どころになっている場所です。
到着したら めりけんや でうどんをどうぞ。高松城や栗林公園、屋島など、観光資源も豊富です。
※掲載情報は訪問時点のものです。運行ダイヤ・店舗営業時間等は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
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