新居浜といえば、攻殻機動隊しか思い浮かばないので、ロクに知識がありません。（新居浜県 という地名が出てきますが、神戸沖という設定だったと思います）

かろうじて、本当にかろうじてですが、『たしか、別子銅山があったんじゃなかったっけ？』と、ふと思い出しました。
それも、本宮ひろしのマンガ、猛き黄金の国 において、岩崎弥太郎 が 広瀬宰平 に殴り飛ばされるシーンのインパクトがあったから覚えていたのです。

マンガからの知識しか持ってねえ。

とりあえず、行ってみよう！

という訳で、道の駅 マイントピア別子 に行きました。

住友が経営してたのか．．．そういえば、広瀬宰平 は住友の人間として登場してたな、マンガに。
しかし、勝手に銅を貯めこんでたとか、今やったら大問題の内容でした．．．まぁ、それはええか。

うーむ、もっと坑道の奥まで行けるようにして欲しかったな、と思いました。
鉱山鉄道は、とても短いです。子供と一緒に来るならいい感じなのかもしれません。

まあまあ、資料館的な施設というのは、こんな感じなのかもしれません。
ちゃんと観光資源として利用されているだけ、マシなのかもしれないです。

ここから東平までロープウェイとか付けたらええのに、などと、勝手に思ったり。
採算が取れないですかね？

住友の鉱山開発は、最初 銅山峰 嶺南、現在では地図を見る限り道路も通ってない 別子山村 の山深い土地で江戸時代（元禄4年 西暦1691年）に始まった。
次第に、採鉱の中心が 別子→東平→端出場 と移り変わり、昭和48年閉山。東平と端出場は銅山峰 嶺北ですから、新居浜に出るのが随分と楽になったと思われます。
しかし、東洋のマチュピチュとは大げさに聞こえます。本物のマチュピチュを見たことが無いので、本当はどうなのかわかりませんけど。

別子 という名称は住友では特別らしく、新居浜市内が拠点であっても、住友金属鉱山の工場名を見たところでは 別子事業所〇〇工場 となっているようだし、
新居浜市内にある病院なのに、名称は 住友別子病院 となっていたり、
発祥が別子銅山の住友の企業には、住友重機械工業、住友化学、住友林業、なんて会社もあったりする。
．．．ちょっと、新居浜市に気の毒なぐらいだけど、四国有数の工業都市なので、名より実であろう。そんなところも、住友らしい。

そういえば、住友銀行時代は、新居浜支店が四国唯一の支店だったと、どこかで読んだ事があるような気がする。いや、知らんけど。(大阪人的逃げ口上)
リーガロイヤルホテルが新居浜にあるのも、住友の企業城下町なら、なんだか納得。
しかし、新居浜のロイヤルホテルは、イオンモール新居浜に隣接（というか、駐車場敷地はイケイケで繋がっており、宿泊客はイオンモールの駐車場に停めてねという仕組み）、目の前は洋服の青山、ユニクロ、ファミレス という、大阪では考えられない立地。
場所が違えば、商売の方法も変わるもんだな。と、しみじみ思います。
住友共同電力 などという会社もあって、住友らしいケチ…堅実さというか、手堅さというか、コスト競争の企業努力というか、凄まじさというか、感じます。
まぁ、イオンモールであって、サミットで無いところがまた、住友らしいという感じもします。

臨海地帯はともかく、新居浜市内では、そんなに住友住友していない感じがしました。
新居浜駅周辺なんか、正直言ってなにもないです。すいません、けなす意図があって言っている訳ではありません。本当に、何もないのです。
国鉄より先に、住友の鉱山鉄道が走っていたというのも理由の一つのようですし、精錬所が臨海 → 四阪島 と変遷したので、海運の方が都合がよかったというのも理由かもしれません。
一応、新居浜駅は貨物駅でもありますが．．．まぁ海運を使うよな、巨大臨海工場は普通。規模さえ合えば、コスト的にも圧倒的に安いし。

結局、新居浜の事を何も書いていない気がする。
実際には、なかなか面白かった。
別子イメージで観光も押してる感じなので、やはり別子銅山と住友は、新居浜には今でも欠かせないものなのかと思ったりします。
あの山の中から70万トンもの銅を算出し、総延長700キロメートルもの坑道を、海抜マイナス1000mまで掘り、日本で最深部に到達したというのだから、そりゃ物凄いですよ。

日本有数の鉱山遺構を訪ねて、一度行ってみてもいいかもしれません。

ところで、別の山を掘ったりとかは、しないんですかね？
別子で出るなら、近所の山脈でも出るんじゃないんでしょうか？
そんな簡単なもんじゃないんですかねぇ？

他で知っているといえば、足尾とか、生野とか、佐渡とか、菱刈とか、あんまり脈略もなく、類似性も無いような．．．今のAI技術とか使えば、貴金属が出そうな山とか場所とか、アタリをつけられるんじゃないでしょうか？？

あかんのかなぁ。