主に旅について、それから色々
鉄道車両においてシリーズハイブリッドが適している主な理由は、以下の3点に集約されます。
鉄道車両、特に非電化区間を走る気動車には、重い車体を動かすための高い牽引力とトルクが、発進時や急勾配の登坂時に必要とされます。
シリーズハイブリッドでは、エンジンは「発電専用」の役割に徹することができます。
シリーズハイブリッドは、設計の柔軟性が高く、メンテナンスも容易です。
自動車、特にトヨタのTHS(動力分割装置)が燃費に優れるのは、主に車両重量が軽く、短い距離の移動が多いという自動車の特性に最適化されているからです。
| 項目 | 自動車(トヨタ方式など) | 鉄道(シリーズハイブリッド) |
| 駆動方式 | パラレル/動力分割(エンジン・モーター両方使用) | モーター駆動のみ(エンジンは発電専用) |
| システム選定理由 | 軽量・短距離移動での燃費の最大効率 | 重量物牽引時の高トルクと静粛性 |
| 発進・トルク | エンジンとモーターを協調制御 | モーターの最大トルクでスムーズに発進 |
| 変速機 | 必要(複雑な機構) | 不要(モーター制御で変速が賄える) |
鉄道は、重い車体を高速で長距離移動させるため、モーターの高いトルク特性を最大限に活かせるシリーズハイブリッドが最も理にかなった選択となるのです。
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