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――大阪都構想が、単なる「東京の真似」ではない理由

大阪都構想を語ると、必ず出てくる言葉がある。

「結局、東京の真似でしょ?」

確かに、制度上の参考モデルは東京都だ。
しかし、「東京=成功モデル」と無批判に扱うのは、あまりにも単純すぎる。


東京はなぜ“うまく回っているように見える”のか

東京都は、

  • 都が広域行政を担当
  • 特別区が基礎自治体を担当

という明確な役割分担をしている。

これにより、

  • 大規模インフラ
  • 都市再開発
  • 国際戦略

を、都が一元的に進められる。

結果として、
「意思決定が速い」「都市戦略が一貫している」
という印象を持たれやすい。


しかし、東京にも“歪み”はある

成功モデルに見える東京だが、問題がないわけではない。

① 東京一極集中の加速

東京の制度が効率的であるがゆえに、

  • 企業
  • 資本

が、さらに東京へ集中する。

これは地方衰退を加速させる副作用でもある。


② 区ごとの格差は、実は大きい

23区は「平等」ではない。

  • 財政力
  • 教育環境
  • 行政サービス

には明確な差がある。

つまり、
特別区制度=格差が消える制度ではない。


③ 東京は「特別すぎる都市」でもある

首都である東京は、

  • 国の中枢
  • 外交
  • 中央官庁

が集中している。

この特殊条件を無視して
「大阪も同じにすれば成功する」と言うのは乱暴だ。


大阪都構想は「東京コピー」ではない

重要なのはここだ。

大阪都構想は、
東京になるための制度ではない。

  • 大阪に合った規模
  • 大阪に合った産業構造
  • 大阪に合った行政単位

を再設計するための枠組みである。

つまり、

東京は「参考例」であって、「完成形」ではない。

Post date : 2026.01.18 16:41