主に旅について、それから色々
ヨーロッパ旅行を調べていると、必ずと言っていいほど目に入る航空会社がある。
Ryanair(ライアンエア)だ。
「激安」「空港が遠い」「サービス最悪」など、評価は真っ二つ。しかし現実として、ライアンエアはヨーロッパ最大の航空会社であり、多くの国で事実上の空のインフラになっている。
本記事では感情論を排し、
という点を、制度・構造の視点から掘り下げる。
まず結論から言うと、ライアンエアは
快適な移動を提供する会社ではなく、 人を“最安で移動させる仕組み”を最大化した企業
である。
この割り切りが、ヨーロッパという環境と完璧に噛み合った。
一見すると普通のLCCだが、思想と設計が極端なのが特徴だ。
ライアンエアは、航空会社が当たり前にやってきたことを、ほぼすべて捨てた。
複雑さ=コストという原則を、極端なレベルで実行している。
ライアンエア最大の特徴は、 主要都市の“本命空港”をあえて使わない点にある。
例:
理由は単純。
地方空港側にとって、ライアンエアは
「観光客を連れてきてくれる救世主」
つまり、航空会社が空港を選ぶ立場に回った。
ここが日本人にとって最も重要なポイントだ。
EUでは1990年代以降、 域内航空自由化(オープンスカイ)が進んだ。
その結果、
アイルランドの会社が スペイン国内線を フランス人向けに運航する
という、日本では考えにくい状況が成立した。
ライアンエアは、この制度を最も過激に使い倒した企業だ。
ライアンエアCEO(マイケル・オレアリー)は有名な問題児。
と公言するレベルだ。
だが、この姿勢が
につながっている。
全員に好かれようとしない戦略は、実は非常に合理的だ。
理由は3つある。
地方空港でも、ヨーロッパほど安くない。
完全な自由化には至っていない。
日本では
「安い=サービスが悪い」は許容されにくい
文化的要因も大きい。
結論から言えば、 安全性はEU基準に完全準拠しており、特別に危険ではない。
ただし、
「自己責任型」の航空会社であることは理解すべきだ。
ライアンエアは、
これらが完璧に噛み合って生まれた存在だ。
快適さはない。 だが、
ヨーロッパを最も安く、最も広く結んでいる
という一点において、他の追随を許さない。
ヨーロッパ旅行を語るなら、 ライアンエアを理解することは、 ヨーロッパそのものを理解することに近い。
次に飛行機代が異様に安い理由を見つけたら、 その裏にある構造を、ぜひ思い出してほしい。
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