主に旅について、それから色々
スペイン旅行を調べていると、必ず一度は目にする名前がある。 Parador(パラドール)だ。
「歴史的建物に泊まれるらしい」 「国営ホテル?」 「高級なの?普通なの?」
多くの日本人にとって、 パラドールは聞いたことはあるが、よく分からない存在だろう。
本記事では、
を、制度・構造・観光政策の視点から、 初めての人でも分かるように解説する。
筆者は、一度だけ宿泊した事がある。(自慢)
最初に結論を言う。
パラドールとは、 スペイン政府が 歴史と地方を守るために作った 国家プロジェクトである。
快適さやラグジュアリーが主目的ではない。
パラドールとは、
といった歴史的建築物を改修し、 国が運営するホテルチェーンだ。
👉 世界でもかなり珍しい存在である。
背景には、 スペイン特有の3つの事情がある。
スペインには
という複雑な歴史があり、 保存すべき建築物が異常に多い。
だが、 地方にある建物は 観光客も少なく、
保存=赤字
になりがちだった。
一方、 地方は過疎化が進行。
そこで国は、
「泊まる理由」を地方に作ろう
と考えた。
スペインは早くから
観光=国家戦略
と位置付けていた国だ。
その象徴がパラドールである。
アクセスは不便なことも多い。
ここが重要だ。
パラドールは
超高級ホテルではない
「体験型宿泊施設」に近い。
利益最大化が目的ではない。
これらが優先される。
歴史的建築の維持には 莫大なコストがかかる。
現代基準との衝突は避けられない。
パラドールは、
「地味」
と思われがちだ。
という弱点がある。
のような 体験型高級リゾートが増える中、
どこで差別化するか
が問われている。
理由は明確だ。
パラドールに泊まれる建物は、 パラドールにしか存在しない
これは民間では再現不可能だ。
日本にも
は多い。
だが、
により、 国家主導の宿泊網は作れなかった。
パラドールは、
スペインという国家だから成立したモデル
なのだ。
パラドールは、
歴史を守るための観光装置
である。
もしスペインを旅するなら、 1泊だけでもパラドールを選んでみてほしい。
そこには、
「観光とは何のためにあるのか」
という問いへの、 スペインなりの答えが詰まっている。
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