主に旅について、それから色々
「日本のパスポートは世界最強」
海外旅行の話題になると、ほぼ必ず聞くフレーズだ。 実際、日本のパスポートは多くの国でビザなし渡航が可能で、 ランキングでも常に上位にある。
だが、ここで一度立ち止まりたい。
それは本当に“最強”なのか?
本記事では、
を、感情論ではなく制度と国際関係の構造から整理する。
最初に結論を述べる。
日本のパスポートは、 長年“極めて強力”だった。 しかし、それは固定的な地位ではない。
ビザ免除は「信頼の結果」であり、 信頼は国際環境によって常に変動する。
ビザとは、
外国人が自国に入国してもよい、という事前許可
である。
重要なのは、 ビザは「旅行者の権利」ではなく、
受け入れる側の都合で与えられる特権
だという点だ。
理由は主に4つある。
多くの国がビザで警戒するのは、
日本人はこのリスクが極めて低いと見なされてきた。
これらが
「日本人はルールを破らない」
という評価につながっている。
ビザ免除は、
「相手国の観光客を呼び込みたい」
という経済的動機でもある。
日本人は
“理想的観光客”と見なされてきた。
国際社会では、
「こちらが免除するから、そちらも免除してほしい」
という交換関係が基本だ。
日本は多くの国に対し、 比較的寛容な入国制度を取ってきた。
よく引用される 「パスポートランキング」は、
を含めた数の合計にすぎない。
つまり、
「自由に住める国の数」
ではない。
ここを誤解すると、 「最強」という言葉が独り歩きする。
これは欧米諸国も同じだが、
「住める自由」とは無関係
である。
が起きると、 ビザ免除は一時停止される。
実際、 コロナ禍では 日本人も一斉に締め出された。
近年、
など、
事実上の事前審査
が増えている。
「ビザなし=完全自由」ではなくなっている。
それは、
日本人が海外に移住しなかったから
という皮肉な事実でもある。
この“内向き性”が、
「外に出ても帰ってくる人たち」
という評価を生んだ。
短期的には、
依然として強い
だろう。
しかし長期的には、
が、 ビザ政策にも反映されていく可能性はある。
日本のパスポートは、
だが、
それは「信用の預金残高」
であり、 自動的に保証されるものではない。
もし海外に出るなら、
を知っておくことは、
世界を見る解像度を上げる
ことにつながる。
パスポートの色や順位より、
その裏にある国の評価
を意識したい。
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