なんとなく、なんでも雑記
徳島県の最南端、JR四国・牟岐線の終着駅「阿波海南駅」[00:08]。
ここに降り立つと、思わず目を疑います。
周囲に何もなく、駅舎の先は線路が唐突に途切れる「枕崎もびっくり」の棒線駅[01:08]。
ここが鉄道の終着駅?という素朴な疑問が湧くほどの簡素さです。
しかし、この何もない場所こそが、「世界初」の乗り物のスタート地点なのです。
それが、鉄道の線路(軌道)と一般道路(道路)を自在に走行する「デュアル・モード・ビークル(DMV)」!
レトロなボンネットバスのような見た目[05:18]に、ハイテクな技術を詰め込んだこの車両。一目見ようと、鉄道ファンや旅人が全国から集まっています。
DMVの最大の見どころは、鉄道と道路を切り替える「モードチェンジ」の瞬間です。
阿波海南信号場(厳密には駅ではない)で停車すると、車体が静かに上昇し、隠されていた鉄道用の鉄輪が「生えて」きます[10:54]。このトランスフォームする姿は、まさにSF映画のようです。
ボンネットの中の秘密: 懐かしい見た目のボンネットの中にはエンジンはなく、実は鉄道の車輪が格納されています[05:18]。
駆動の秘密: 軌道上でも道路上でも、この車両を動かすのは後ろのゴムタイヤの駆動。前後の鉄輪はあくまでガイドの役割です。
鉄路に入ると、バスは一瞬で「列車」に変身。しかし、外から見ていると、どうしても「バスなのに線路を走っている」という脳の違和感に襲われます。
動画の核心は、この「世界初」の挑戦に対する率直な疑問です。
高知との県境を越え、甲浦(かんのうら)まで走行するDMVですが、そのルートのすぐ隣には、しっかりと整備された国道が並走しています。
これは多くの旅人が感じることでしょう。
「この区間、普通のバスで十分機能するのでは?」
高コストなインフラ: 路線を維持するコスト、車両開発費、そしてモードチェンジのためのスロープ(傾斜台)建設費用など、従来のバス転換よりも遥かに高コストがかかっていることが見て取れます。
地域活性化への貢献は?: 莫大な投資に見合うだけの乗客数や地域活性化効果が本当に出ているのか、という点については、厳しい目で見ざるを得ないのが現状です。
様々な苦労や政治的背景があって実現した「世界初」であることは間違いありません。しかし、その合理的な理由が見い出せないという正直な感想は、多くの鉄道ファンや地域経済に詳しい人々の議論を呼んでいます。
このDMVは、日本の公共交通の未来、そして地方ローカル線の在り方を示す一つの極端な解です。
「ぶっちゃけて言うと、いつまで存在するかわからんし」[08:44]と思ってしまいます。
この世界初の車両の不安定さ、そして今すぐ見に行くべき理由を物語っています。
技術のロマンと、日本のローカル線が抱える現実が凝縮されたDMV。
あなたも「世界初」の乗り物の実物を見て、この挑戦が成功なのか失敗なのか、ぜひ肌で感じてみてください!
【世界初DMVの変形と正直レビューはこちら】
http://www.youtube.com/watch?v=h1TmQUJTU90
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