主に旅について、それから色々
マレーシアを拠点とするアジア最大のLCC(格安航空会社)グループ、エアアジア(AirAsia)。東南アジアの空を文字通り「席巻」し、多くの国で圧倒的な存在感を放っています。
しかし、その強大なブランド力にもかかわらず、なぜか日本ではその存在感が薄く、事業展開も波乱続きです。
今回は、エアアジアがアジアで成功を収めながら、なぜ日本市場では苦戦し、**「根付かない」**のか。その背景にある特殊な構造的な壁を深掘りします。
エアアジアが東南アジアで成功したのは、その戦略が環境に完璧にフィットしたからです。
しかし、この成功モデルが日本市場では機能しにくい構造的な問題があります。
LCCの生命線は徹底したコストカットですが、日本のコスト構造はこれを妨げます。
エアアジアが日本市場に本格参入した頃には、すでにPeach(ANA系)やJetstar Japan(JAL・豪カンタス系)といった強力なライバルLCCが市場を先行していました。
日本の消費者は、安さだけでなく、時間厳守の信頼性や日本語によるサービスを重視します。
エアアジアがアジアの空を席巻しているにもかかわらず、日本で根付きにくいのは、単にエアアジアの戦略が悪いのではなく、**「高コスト体質の構造」「強力な国内競合の存在」「高水準な顧客の期待」**という、日本市場特有の三重の壁が存在するからです。
今後、日本市場で成功を収めるLCCは、これらの特殊性を理解し、現地に完全に最適化されたローカライズ戦略が不可欠となるでしょう。
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