むるむるブログ

こんにちは！私たちが快適に旅行できる裏側には、高度なコンピューターシステムが不可欠です。

今回は、日本の**旅行業（トラベルビジネス）**を支えるコンピューターシステムについて、その構造と主要な役割を詳しく解説します！

1. 🌐 旅行業システムの「階層構造」

旅行業のコンピューターシステムは、大きく分けて
「グローバル（GDS）」
「国内共通」
「オンライン販売プラットフォーム」
の3つの階層で構成されています。

旅行業のシステムの中枢であり、世界中の航空券の在庫・運賃・予約をリアルタイムで管理するシステムです。

国際的には、3大GDSとして、以下のシステムがよく知られています。

JR券の予約・発券に特化した、日本独自の巨大システムです。

ウェブサイトやアプリでの**「検索・比較・予約手続き」**を支え、GDSやマルス、宿泊サイトコントローラーなど、多様な仕入れ先と接続するシステムです。

フォルシア株式会社は、自社で航空券やツアーを販売するのではなく、大手旅行会社や航空会社のオンライン予約サイトの「検索システム」や販売プラットフォームを提供する企業です。

フォルシアが提供するSaaS型販売プラットフォーム**「webコネクト」**は、旅行商品のオンライン販売における中核システムです。

GDSやマルスが「予約実行」を担うのに対し、フォルシアのシステムは「検索・比較」の領域でその威力を発揮します。

特徴	具体的な機能
高速検索	膨大な宿泊、交通、着地（アクティビティ）のデータを扱いながら、ユーザーが待たされない快適な検索速度を実現します。
ダイナミックパッケージ対応	料金や在庫がリアルタイムで変動する航空券＋宿泊などのセット商品を、その場で動的に生成し、総額料金を高速で計算・表示します。
横断検索	宿泊単体と、交通機関（ロマンスカーなど）と宿泊がセットになったツアー商品の料金を一度の検索で横断的に比較し、価格メリットを可視化します。
外部連携	GDSや宿泊サイトコントローラーなど、多様な外部システムと接続するゲートウェイ機能を持ち、旅行素材の拡充を効率的に行います。

フォルシアのシステムは、単にエンドユーザー向けの検索画面を提供するだけでなく、旅行会社が自社で商品を作成・登録する**「素材登録システム」**や、決済、電子クーポン発行などの周辺機能までをSaaSとして提供し、旅行会社のDX（デジタルトランスフォーメーション）を支えています。

これらのシステム（GDS、マルス、フォルシアなど）は、旅の予約・販売において、以下の重要な機能を果たしています。

リアルタイム在庫管理: GDS/マルスが座席や客室の在庫を厳密に管理し、重複予約を防ぎます。
販売フロントエンド: フォルシアなどのシステムが、GDSや仕入れ先から得た情報を整理し、オンラインサイトの使いやすい検索・比較画面として顧客に提供します。
バックオフィス業務: 会計処理、販売管理、法規対応など、事務処理を自動化し、旅行会社の運営を効率化します。

皆さんも、これらのシステムに知らない間にきっとお世話になっています。
旅の予約がネット化された裏側を、少し知ると旅も楽しくなると思います。

Post date : 2025.11.25 15:11

Category : 旅 travel, 旅の裏側 travel inside, 航空 aviation, 鉄道 train

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