主に旅について、それから色々
鉄道大国が抱える、意外すぎる弱点
成田空港駅、関西空港駅、中部国際空港駅。
日本にも「空港駅」は存在する。
だが、ヨーロッパの空港駅を知る人ほど、こう感じるはずだ。
「……何かが決定的に違う」
日本の空港駅は、
“ある”けれど、“育っていない”。
なぜ、世界有数の鉄道大国・日本で、
空港と鉄道が一体化した「空港駅文化」が根付かなかったのか。
ヨーロッパでは、空港駅は単なるアクセス手段ではない。
空港駅は、
「都市に入る第一歩」だ。
一方、日本ではどうか。
この差は、偶然ではない。
日本では、国内移動の主役は圧倒的に鉄道だ。
結果として、
「空港を起点に鉄道を組み立てる必要がなかった」
という逆説が生まれた。
ヨーロッパでは、
日本では、
成功が、発想を止めた。
日本の主要空港は、どこも遠い。
理由はすべて、騒音と用地問題だ。
結果、
ヨーロッパの空港は、
日本の空港は、
「行くために気合が要る場所」になった。
日本では、
すべてが別の論理で動く。
「空港駅を充実させても、
誰が儲かるのか?」
この問いに、明確な答えがなかった。
ヨーロッパでは、
日本では、
日本では長年、
飛行機 vs 新幹線
という構図が続いた。
「どう奪うか」が戦略で、
「どうつなぐか」は考えられなかった。
ヨーロッパでは、
日本は、勝者がはっきりしすぎた。
日本では今も、
という意識が強い。
ヨーロッパでは、
この心理的距離が、
空港駅を“育たない存在”にしている。
最近になって、兆しはある。
人口減少・地方衰退の時代、
空港は「点」では生き残れない。
鉄道とつながることでしか、
空港の未来はない。
日本で空港駅が発展しなかったのは、
からだ。
だが裏を返せば、
日本には、まだ「空港駅革命」が残されている。
鉄道大国が本気で
「空港と駅」「航空と鉄道」をつなぎ始めたとき、
都市と移動の形は、もう一段進化する。
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