主に旅について、それから色々
新幹線、TGV、ICE――
世界では高速鉄道が「当たり前の移動手段」になっている国が少なくありません。
ところが、世界最大級の経済大国・アメリカでは、
いまだに高速鉄道がほとんど普及していません。
なぜアメリカでは高速鉄道が根付かなかったのか?
そして、将来に可能性はあるのでしょうか。
アメリカで高速鉄道が普及しなかった理由は、技術ではなく「国の成り立ち」と「価値観」にあります。
そして近年、
その前提条件が少しずつ崩れ始めています。
アメリカは、とにかく広い国です。
この距離では、
という構図になります。
ヨーロッパや日本のように
「都市と都市が300〜800km間隔で並んでいる」
という地理条件が、アメリカには少ないのです。
アメリカは、国家として
を軸に発展してきました。
👉
鉄道が入り込む余地がなかった
というのが実情です。
ここが日本・ヨーロッパと決定的に違う点です。
そのため、
👉
高速鉄道は「儲からない公共事業」と見なされてきた
高速鉄道は、
が避けられません。
アメリカでは、
結果として、
計画が立ち消えになるケースが続出しました。
誤解されがちですが、
アメリカに高速鉄道が“まったくない”わけではありません。
👉
「条件が合えば、高速鉄道は成立する」
ことを示しています。
👉
中距離移動(300〜800km)に鉄道が再評価され始めた。
高速鉄道は、
気候変動対策の切り札の一つとして注目されています。
これらが、
「高速鉄道は現実的で、経済効果もある」
という認識を広げました。
重要なのは、
アメリカが日本型・欧州型をそのまま真似することはない
という点です。
👉
「全国網」ではなく
“点と点を結ぶ高速鉄道”が現実路線。
日本では、
が、高速鉄道を育てました。
一方アメリカでは、
が、鉄道を主役にしなかった。
アメリカで高速鉄道が普及しなかったのは、
失敗でも遅れでもありません。
それは、その国が選んできた合理的な選択でした。
しかし今、
都市構造・環境問題・移動の価値観が変わりつつあります。
アメリカの高速鉄道は、
「日本のようになる」のではなく、
アメリカなりの形で、静かに始まろうとしているのです。
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