主に旅について、それから色々
「無人駅が廃止される」というニュースを聞くと、
多くの人はこう思う。
もう誰も使っていないから仕方ない
地方だから切られたんだろう
だが実際には、
無人駅の運命は“利用者数”だけでは決まらない。
同じ無人駅でも、
が、JR会社ごとに驚くほど違う。
今回は、
JR北海道・東日本・東海・西日本・九州・四国
それぞれの「無人駅の扱い」を比較しながら、
なぜここまで差が出るのか?
を、構造的に解説する。
まず結論から。
無人駅が残るかどうかは、主に次の3点で決まる。
これを踏まえて、JR各社を見ていこう。
JR北海道では、
が、全国で最も多い。
つまり、
無人駅=象徴
問題は「会社が持たない」
という状況だ。
北海道では、
無人駅を残す余力そのものがない。
JR東日本は、非常にバランスが特殊だ。
そのため、
という、選別型の対応を取っている。
JR東日本は、
無人駅を感情で守らない
しかし、切る時も段階的
という印象が強い。
JR東海は、そもそも無人駅の存在感が薄い。
結果として、
無人駅が問題になる前に、
路線自体が整理されてきた
とも言える。
JR東海では、
という会社だ。
JR西日本は、無人駅が意外なほど残っている。
そのため、
利用者が少なくても
無人駅はすぐには切られない
「残すことが可能だから残す」
非常に現実的な判断だ。
JR九州は、他社とは少し違う戦い方をしている。
結果、
といった、
無人駅=使い道を変えて生かす
というアプローチが目立つ。
JR四国は、構造的に最も厳しい。
そのため、
本当は厳しい
でも簡単には廃止できない
という、綱渡り状態で無人駅が残っている。
| JR | 無人駅の扱い |
|---|---|
| 北海道 | 真っ先に廃止対象 |
| 東日本 | 条件付きで残す |
| 東海 | そもそも問題化しにくい |
| 西日本 | 会社全体で抱える |
| 九州 | 観光・再生で生かす |
| 四国 | 廃止したくても難しい |
無人駅の違いは、
そのまま 地域と鉄道会社の体力差 を映している。
無人駅が残るから良い、
廃止されるから悪い、ではない。
残せる構造があるかどうか
それがすべてだ。
次に無人駅のニュースを見たら、
ぜひこう考えてみてほしい。
この駅は、
どんな会社と、どんな地域に支えられていたのか?
そこまで見えると、
鉄道の未来が、少し立体的に見えてくる。
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