主に旅について、それから色々
「ホンダが飛行機を作っている」
初めて聞いたとき、多くの人はこう思います。
「え? なんで?」と。
トヨタでも日産でもない。
ましてや三菱のように航空機の系譜を持つ会社でもない。
それでもホンダは、
HondaJetという世界的に評価されるビジネスジェットを生み出しました。
なぜホンダは空を飛んだのか。
そこには、ホンダという会社の“思想そのもの”がありました。
ホンダは「エンジンの会社」だった
ホンダを理解するうえで、最初に押さえるべき点があります。
ホンダは創業当初から一貫して、
「移動手段の会社」ではなく、「動力の会社」
だった、という事実です。
すべてに共通するのは、
小さくて、高性能で、信頼性の高いエンジン。
つまりホンダにとって、
「飛行機」は異業種ではなく、延長線上だったのです。
実はホンダは、
最初から飛行機を売るつもりはありませんでした。
当初の狙いは、
しかし、ある問題に直面します。
「いいエンジンを作っても、それを活かす機体が存在しない」
そこでホンダは考えました。
「だったら、機体も自分たちで作ろう」
ここが、いかにもホンダです。
「非常識な配置」が生んだ合理性
HondaJetが航空業界で注目された理由は、明確です。
これは長年「やってはいけない」とされてきた配置でした。
しかしホンダは、
という、自動車メーカー的なアプローチで壁を突破します。
結果、
という、極めて現実的な価値を生み出しました。
ここも重要なポイントです。
ホンダは最初から、
を狙っていません。
理由は単純です。
一方、小型ビジネスジェットは、
つまり、
「ホンダが勝てる土俵」
だったのです。
HondaJetは、
すべてをホンダ主体で行っています。
これは日本企業として極めて異例です。
三菱スペースジェットが苦しんだFAA認証を、
ホンダは静かに、しかし確実に突破しました。
理由は明確です。
“背伸びをしなかった”ことが、最大の成功要因でした。
重要なのはここです。
ホンダは、
狙っているのは、
「ホンダらしい移動の最適解」
この思想は、バイクでもクルマでも、そして飛行機でも変わりません。
ホンダが飛行機を作った“本当の理由”
ホンダが航空機を作った理由を、一言で言うなら。
「できるから作った」
ただそれだけであり、それこそがホンダの強さ
クルマメーカーだから飛ばないのではない。
航空機メーカーじゃないから無理なのでもない。
技術と思想があれば、空にも道はある。
HondaJetは、その証明なのです。
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