主に旅について、それから色々
「またダイヤ改正か」
毎年この時期になると、鉄道ファンだけでなく通勤・通学利用者からも、そんな声が聞こえてきます。
なぜJRは毎年のようにダイヤ改正を行うのか。
そもそも、ダイヤ改正は本当に必要なのか。
そして最近よく聞く
「オンデマンド運行」
「フレキシブルダイヤ」
は、なぜ鉄道では実現しないのでしょうか?
今回は、次のJRダイヤ改正を入り口に、
鉄道という巨大システムが持つ“変えられない構造”を、できるだけわかりやすく解説します。
ダイヤ改正というと、
といった表面的な変化に目が行きがちです。
しかし実際は、それだけではありません。
つまりダイヤ改正とは、
列車・人・設備・時間を、1年分まとめて再設計する作業
なのです。
鉄道の需要は、実は毎年変わっています。
特に近年は、コロナ以降の需要変化が激しく、
「コロナ前のダイヤをそのまま維持する」こと自体が不可能になりました。
列車は、無限に増やせるわけではありません。
需要が減った路線で列車を減らさなければ、
別の路線で必要な列車を増やせません。
ダイヤ改正は、
限られたリソースを、どこにどう再配分するか
という、極めて現実的な経営判断でもあるのです。
最近のJR各社の傾向を見ると、共通点があります。
「不便になった」と感じる一方で、
**鉄道会社としては“生き残るための改正”**でもあります。
ここからが本題です。
「混んでたら増発、空いてたら減便すればいいのでは?」
という疑問は、非常に自然です。
しかし鉄道では、これがほぼ不可能です。
鉄道ダイヤは、
だけで完結していません。
1本の列車が動くと、
すべてに影響が出ます。
1本を変える=全体を変える
これが鉄道ダイヤの本質です。
鉄道は「公共交通」であると同時に、
安全規制産業
です。
これらは「即時変更」を前提に作られていません。
バスやタクシーのような柔軟さを求めると、
安全性が成立しなくなります。
オンデマンド運行最大の壁は、人です。
これらはすべて資格職であり、
「今から増やす」「今から減らす」ができません。
結論から言うと、
です。
実際に、
といった形で、鉄道以外に置き換えが進んでいます。
これは「技術がないから」ではなく、
鉄道という仕組みが、オンデマンドと相性が悪い
からです。
ダイヤ改正=縮小
と感じる人は多いでしょう。
しかし見方を変えれば、
とも言えます。
鉄道は、自由度の低い乗り物です。
だからこそ、
という強みがあります。
毎年のダイヤ改正は、
鉄道という不器用なインフラが、必死に時代に追いつこうとしている証拠
なのかもしれません。
「なぜ変わるのか?」を知ると、
次のダイヤ改正の見え方も、少し変わるはずです。
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