むるむる ブログ

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「中国=車社会」
そう思っている日本人は多い。

  • EVが街を埋め尽くす
  • 高速道路網が広がる
  • 自動車販売台数は世界一

確かに数字だけ見れば、 中国は世界最大の自動車市場だ。

しかし現実は、

中国は“車社会”にはなっていない

この違和感こそが、本質である。


結論:中国は「自動車優先社会」を選ばなかった

最初に答えを書く。

中国は、 都市と国家を設計する段階で 車を主役にしなかった。

これは発展の失敗ではなく、

意図された選択

である。


車は多いが、自由に使えない

中国の都市では、

  • ナンバープレート規制
  • 走行規制
  • 駐車制限

が当たり前のように存在する。

北京・上海では、

車を買っても ナンバーが取れない

という状況すらある。


理由① 人口密度が異常に高い

中国の大都市は、

  • 数百万人〜数千万人規模

が、

高密度で集中

している。

この規模で 自動車中心設計をすると、

都市が機能停止する

のは、 ほぼ確実だ。


理由② 都市設計が「公共交通前提」

中国の都市は、

  • 地下鉄
  • 高速鉄道
  • バス網

を、

最初から主役にして設計

している。

道路はあるが、

生活の軸ではない


理由③ 石油依存は国家リスク

中国は、

  • 石油輸入依存国

である。

車社会=

エネルギー安全保障の悪化

につながる。

EV推進も、

車社会化ではなく 脱石油政策

という意味合いが強い。


理由④ 車は「身分財」だった

かつて中国で車は、

  • 富の象徴
  • ステータス

だった。

だが国家は、

車を市民権にしなかった

誰もが自由に持てる権利 にはしなかった。


EVが多い=車社会、ではない

誤解されがちだが、

EVが多い=車社会

ではない。

中国のEVは、

  • 規制下で
  • 管理された移動手段

として存在している。


鉄道×地下鉄×徒歩が基本

中国の都市生活は、

公共交通+徒歩

が前提だ。

  • 都市間:高速鉄道
  • 都市内:地下鉄
  • 近距離:徒歩・シェア

車は、

補助的存在

に留められている。


日本・アメリカとの決定的違い

主役結果
アメリカ郊外化
日本鉄道+車混合
中国公共交通高密度維持

中国は、

アメリカ型を選ばなかった


観光客にとっての中国の移動

日本人旅行者にとって、

  • タクシーは安い
  • 鉄道は速い
  • 徒歩圏が広い

車を借りなくても、

ほぼ困らない


まとめ:中国は「渋滞社会」を回避した

中国は、

  • 車を否定したわけではない
  • だが主役にもしていない

車社会にならなかったのは 発展が遅れたからではない

国家として あえて選ばなかった

中国を見るとき、

EVの台数ではなく、

都市の設計思想

を見ると、 本質が見えてくる。

Post date : 2026.02.10 22:59