むるむる ブログ

主に旅について、それから色々

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― 海外の屋台動画が証明した「観光の本質」 ―

海外の屋台で、ただ炒め物をしているだけの動画。

大きな中華鍋。
炎。
油の音。
無言で動く職人の手。

なぜ私たちは、あれを最後まで見てしまうのか。


■ 旅行ではなく「日常」を見ている

例えば

  • バンコクの夜市のパッタイ
  • インドの屋台チャイ
  • トルコのケバブ回転機
  • ベトナムのフォー仕込み

私たちが見ているのは観光地ではない。
「その国の普通の夜」だ。

でも、それが異常に面白い。

なぜか?


■ 非日常とは「自分の日常との差」である

日本人にとって、

・大鍋で豪快に炒める
・路上で大量の油を使う
・素手でガンガン盛り付ける
・雑然とした市場の熱気

それは、強烈な“異世界感”を持つ。

つまり

日常は、他者にとっての非日常

これがYouTube屋台動画の本質だ。


■ 観光地より、生活感が強い方が刺さる時代

従来の観光はこうだった。

  • 絶景
  • 世界遺産
  • 高級ホテル
  • リゾート

でも今は違う。

再生数が伸びるのは

  • 屋台
  • 市場
  • ローカル食堂
  • 路地裏

つまり「観光用に整えられていない空間」。

観光は「演出」から「リアル」へシフトしている。


■ 日常は“情報密度”が高い

屋台動画をよく見ると、

  • 調理器具
  • 価格表示
  • 客層
  • 会話
  • 支払い方法
  • 物価感覚

その国の生活レベルや文化が一瞬で伝わる。

これは観光パンフレットでは絶対に伝わらない。

日常には「生のデータ」が詰まっている。


■ 日本の日常も、世界から見れば異世界

ここが重要。

日本人にとって普通の

  • コンビニ弁当の陳列
  • 自販機の数
  • ラーメン屋の券売機
  • 駅の正確な発車時刻
  • スーパーの惣菜コーナー

これ、外国人から見たらエンタメです。

実際、

・日本のコンビニ紹介動画
・自販機巡り
・100円ショップレビュー

は海外でバズっている。


■ 日常が観光資源になる条件

では、何でもコンテンツになるのか?

答えは「構造が見えること」。

例えば:

× ただ食べる
○ 作る工程が見える

× ただ歩く
○ 生活の流れが見える

人は「仕組み」が見えると面白い。


■ なぜ私たちは他人の旅を見るのか?

旅行系YouTuberも同じ構造だ。

私たちは

  • 行ったことのない場所を
  • その人の目線で
  • 疑似体験している

でも本当に見たいのは

観光地ではなく、その土地の空気。

だから屋台動画が強い。


■ 観光とは「差分ビジネス」である

旅の価値は

「自分の生活との差分」

これが大きいほど刺さる。

だから

  • 北欧の日常
  • アフリカの市場
  • 中東のスーク
  • 中国の屋台街

が面白い。


■ 日本は“日常観光大国”になれる

実は日本は最強だ。

  • 清潔
  • 秩序
  • 品質
  • 接客
  • 精密さ

これ全部「普通」だけど、世界から見ると異常。

つまり日本は

日常そのものが観光資源


■ 結論

日常は旅のコンテンツになりえるか?

答えはYES。

むしろ、

観光地より日常の方が強い時代に入っている。

屋台動画は、その象徴だ。


最後に。

もし日本の観光を伸ばすなら、

巨大な箱物よりも、

  • 市場
  • 商店街
  • 地元スーパー
  • ローカル居酒屋
  • 駅前の風景

これを磨いた方がいい。

観光とは、非日常を作ることではない。

「他人の日常を、価値に変えること」なのだ。

Post date : 2026.02.26 16:46