なんとなく、なんでも雑記
ニューヨークでブロードウェイそばに泊まっているくせに、全くミュージカルに興味が無い私。
どうせ見に行っても寝てしまうだけでもったいない、が、全くエンターテイメントに触れずに帰ってくるのも、ニューヨークへ行ってきた意味が無い…ような気がする。
という理由で、きっと寝ずに楽しめるであろうアトラクション THE RIDE の予約をした。
さて、約束の時間にChevy’s の前で待っていると、窓の全く無いバス登場。係員の指示に従って搭乗。
中に入ると、バスは進行方向左側は下から屋根まで全面窓になっている。座席は横向き階段状についている。劇場のような座席配置となっている。
つまり、バスは片側全面ガラス張り。そこに向かって階段状に座席。だから、反対側は窓なし。動く劇場といった感じ。
出発して40分程は、2人のガイドのトークが炸裂してみんなを笑わせているが、もちろん英語なので何言ってるのか全然わからない。多分わかったとしても、吉本に鍛えられている大阪人としては、半笑いか苦笑いのアメリカンジョークの応酬だろうから、わからなくて幸せだったかもしれない。
ウリのパフォーマンスはどうした? バスにゆられて、英語でまくし立てられて、眠気がスーっとやってきた。
ああ、だからミュージカルを選ばなかったのに、いつまで喋りをするんだよ、70分程度のツアーなんだろこれ?いい加減ウリのパフォーマンスやれや! つまんねぇんだよ、眠いよ、カネ返せよ…zzz
バス停車。もうええわ、いい加減降りたい。
そんな風に思っていた時に、やっとパフォーマンスタイムがやってきた。時間配分悪くない?
普通の一般の路地でブレイクダンスを繰り広げるパフォーマー、通りに居合わせた一般の人々の驚き、魅入る我々バスの乗客。
すばらしい。
今の今まで「このツアーはクソだな」などと思っていた事も忘れ、やっとやってきた上質のエンターテイメントに素直に歓声が出る。
パフォーマンスは素晴らしかったが、楽しい時間というのはあっという間に過ぎていくもの。ものの数分でバスは移動していく。
その後、街角で出くわすパフォーマンスには、バレエあり、ストリートミュージックのライブとマイクパフォーマンスあり、ラップあり、大変すばらしいものだった。
自信を持って、このツアーには参加すべきだと皆さんに推薦できます。
でも、英語ができないと最初の数十分は本当に意味が無い、正直言ってしんどいですから、その点は覚悟しておいて下さい。
たまに、日本語のツアーも企画しているようですけれどね。
パフォーマンスについては毎回変わって、何に当たるかは運みたいなもののようなので、そこも含めて楽しめると思います。
同じパフォーマンスばっかりだと次行った時に楽しめないだろうし、色々なパフォーマーをその時々に楽しめるというのは、ニューヨークらしいとも思います。
さて、これは避けては通れない場所だ。
気分は鬱になるが、ニューヨークに来たからには訪れるのは義務みたいなものだと思っている。
観光気分で行くべき場所ではないと思う。たとえ観光客であっても。
そういう意味では、原爆資料館にも通じるものがある。
チケットを求め、入場する。
場所はツインタワー跡地の公園。
空港と同じような入場チェックをされる。アメリカでは、どこでもこういうチェックをされるようになってしまっているが、そういうチェックが必要になってしまった原因がここだと思うと、少しもの悲しくなる。
地価に降りていく。
ツインタワー跡地の地下空間一帯が展示施設となっている。
ひしゃげた鉄骨。つぶれた消防車。突っ込んだ飛行機の残骸...
凄まじい。
通報の録音、世界中の報道の記録、おびただしい数の犠牲者の写真と名前。
感想も出ない。
その昔、製鉄会社に勤めていた知り合いのおっちゃんが、「あのビルの鉄骨、俺らが作って出荷したんやけどなぁ。」と呟いていたのを覚えている。
堺で作っていた鋼をニューヨークで使っていたというのが本当なのかどうなのか、私には調べる術もないが、おっちゃんは大真面目に、「俺が作った鉄が、あんな簡単に崩れるはずないんやけどなぁ」と感想を述べていた。
ツインタワーの地下では、基礎がそのまま残っている。ミュージアムとなっても、基礎は見える形で残していくようだ。
地上では滝となっているツインタワーの部分が、地下から見てもそのままの形が浮かび上がるようになっている。
記録を残すという事にかけてはアメリカは超一流だ。日本では失われた大戦前~大戦後にかけての膨大な記録もアメリカ公文書館には当然のように残されていたりする。
そのアメリカが、本気でテロの記憶を残すと決めたからには、徹底的に詳細に漏れなく未来に残されるに違いない。
日本は、そういう部分や能力が、比較するまでもなく貧弱で情けない。
福島原発対応の首相が参加した会議の議事録さえ残されていないというのは、本当にお話にもならない。
それでどうやって後から検証するというのか?
この点に関しては、アメリカを大いに見習うべきだと思う。
色々な意味で重い気分のままで、9/11 MEMORIAL を後にした。
ツインタワー跡地を見てしんみりした後は、
一気に全米一高いビルに登って、気分を一新しよう。
展望台受付に行くと「今日は空いてるから、すぐに上に登れますよ」との事。
さぁ行くぞ。
展望台へのエレベータは、外が見えるわけじゃないけど、扉以外の3面が全面モニターになっていて、上昇すると共にニューヨークの景色が昔から現代に様変わりしていく様子を再現するという凝った演出。
あっというまに展望階まで到達。
展望デッキに行くまでに、建設についての短いドキュメントを見せる演出があり、なかなか考えられている。
さて、その後は写真撮影をしてもらえるが、買うつもりもないのでパス。
ipadを使った多言語案内端末はどうか?と聞かれるが(有料)、これもいらないのでパス。
やっと展望を楽しめる。
眺めは大変良い。自由の女神も小さく見える。
ニューヨークといえば摩天楼だが、このビルは飛びぬけて高いので見上げるものは何も無い。全てが目線の下にある。
変に特権階級と勘違いしそうな眺めだ。「ふはははは、下賤のものどもよ!」などと言い出したくなる。いや、言い出さないけど。
すごいビルなのだけれど、「西半球で一番高いビル」などという、微妙な肩書きを持っている。
執筆時点で世界7位の高さのビル。西半球がどこを指すのかよくわからんが、多分”東経”の範囲は東半球なのだろう。
ニューヨークで一番高いビルに登ってきた。
という自慢をするために登るビルだと思う。それなりに価値があると思うし、意義もあると思う。
私はひねくれた人間なので、つい「スカイツリーの方が高いしなぁ、自立鉄塔としては”世界一”の高さだし。」などと思ってしまうが、そんなひねくれた人間ばかりではないはずだ。
マンハッタンの摩天楼を見下ろしたり、小さくしか見えない自由の女神をみてみたり、西半球で一番の高さを楽しんだり、そういう事なのだ。と、自分を納得させる。見学代分の価値はあるのだ!絶対にある!そう思わないとなんだか損した気分になるし...いや、絶対に登って良かったのだ!間違いない!
少なくとも、世界145位の高さ(執筆時点)の あべのハルカス なんかよりは、意味があったと思う。きっと、多分、必ず。
しかし、日本低いなぁ。日本一の高さのビルで145位かよ。
それよりも、中国の高層ビルの多さが異常。あんな広い国に高層ビルなんか必要なのかね??
とりあえず、ニューヨーク名物を一つ消化した。
次いこう。
バッテリーパークから徒歩10分といったところか、
WTCツインタワー跡地にやってきた。
グラウンド・ゼロ と、言われている場所だ。
いまだに信じられない。
テレビで生中継を見たのは、仕事から帰ってきてテレビをつけた時だった。
「なにこれ?映画?」
そんな風に思っていたのに、現場からの生中継だとアナウンサーは言う。
片方のビルから煙が上がっていた。
煙が出てるのとは反対のビルに、旅客機が突っ込んだ!
ものすごい衝撃を受けたのを覚えている。
世界大戦でも始まるのだろうか?
そういう不安感。
そしてビルの崩落。
あのビルがあんな簡単に崩れ落ちるものなのか?!
俺、あのビルの上まで登ったのに。
あのビルから、ニューヨークを見下ろしたのに。
そして、今日。
跡地は整備され、ビルの形に四角くぽっかり穴があいている。
水が四方から滝のように流れている。
皆さんが見たことのある景色だ。
「こんなに小さかったっけ?」
そんな印象だ。建っていたビルの巨大さが記憶に残っているので、
四角い穴が記憶と食い違う。決して小さい穴ではないけれど、この穴があの巨大ビルと同じ大きさとは、どうしても認識できない。
だって、雲の上まで突き抜けてたビルだよ?
曇り空に見上げると、雲の中にビルが消えて途中の階までしか見えなかった。
グラウンド・ゼロのすぐそばに、新しい1WTCビルが建てられている。
今回はそちらの展望台に登る。
20年越しで、ニューヨークのてっぺん取ったるで!
2日目の朝。
ニューヨークで定番の観光地と言えば、
自由の女神。
他に何があるというのか…いや、たくさんあるけどさ。
まずは抑えておかねばならない超定番。らしい。
マンハッタンの先端、バッテリーパークからフェリーに乗って行く。
バッテリーパークまでは地下鉄+徒歩で来た。
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