主に旅について、それから色々
アジアを代表する航空会社と聞いて、多くの人が思い浮かべる名前の一つがキャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)だろう。
しかし近年、「経営不振」「リストラ」「香港情勢の影響」など、ネガティブな話題で語られることも増えた。
それでもキャセイは、今なお世界有数の国際航空会社であり続けている。
その理由は、同社の成り立ち・地政学的ポジション・独特のビジネスモデルを知ることで、はっきり見えてくる。
キャセイパシフィック航空は1946年、第二次世界大戦直後の香港で設立された。
つまりキャセイは最初から、
「中国でもなく、欧米でもない、国際都市・香港の航空会社」
という立ち位置を宿命づけられていた。
キャセイの最大の強みは、言うまでもなく**香港国際空港(チェプラップコク空港)**との一体運営だ。
JALやANAが「日本発着」を軸にするのに対し、
キャセイは最初から“乗り継ぎ客が主役”の航空会社だった。
キャセイは長年、サービス品質で世界トップクラスと評価されてきた。
いわば、
「ラグジュアリーではないが、使うと手放せない航空会社」
という評価を築いてきた。
1997年、香港は中国へ返還された。
しかしキャセイの立場は、単なる「中国の航空会社」にはならなかった。
結果としてキャセイは、
という、非常に難しいバランスを取ることになった。
2010年代以降、アジアではLCCが爆発的に増えた。
キャセイは一時期、LCCを軽視していたが、
最終的に香港エクスプレスを買収し、グループ内で役割分担する方向に舵を切った。
キャセイ最大の試練は、2020年代に訪れる。
これによりキャセイは、
を余儀なくされた。
では、キャセイはもう終わった航空会社なのか?
答えは NO だ。
特に**貨物部門(キャセイ・カーゴ)**は、
で今なお強力な競争力を持つ。
キャセイパシフィック航空とは、
だった。
そしてこれからは、
「香港が再び国際都市として輝けるか」
その未来と運命を共にする存在になる。
キャセイの復活は、
そのまま香港の復活を意味すると言ってもいいだろう。
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